
ヨシモト×YJの四週間!!
最後を飾るは、コント・モノマネ・Youtuber??とマルチな活躍を続けるチョコレートプラネット!! 笑いに懸ける情熱から漫画愛までの直球赤裸々インタビュー!!
チョコレートプラネット
長田庄平(おさだしょうへい)
生年月日:1980年1月28日
出身地:京都府
松尾駿(まつおしゅん)
生年月日:1982年8月18日
出身地:神奈川県
所属:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
―出会ったきっかけを教えて下さい。
長田 吉本の養成所です。
松尾 クラスは一緒でしたけど、全然違うタイプで。僕は隅っこにいて、長田さんはクラスの一番前で関西弁バリバリで。ちょっと痛いなと思ってましたね笑。
長田 お前の尺度で言われてもさ。
松尾 「皆で盛り上げていこうや!」みたいな笑。
長田 ゆうたことないわ!捏造や笑。そんなドヤッ!みたいな感じではないやろ笑。こんなこと言ってますけど当時はこいつ、めちゃくちゃ怖かったですよ。今でこそ丸みを帯びてポップな感じですけど。昔は痩せてて、頭も五厘で、眉毛も剃ってて笑。
松尾 僕は尖ってましたね。
長田 自分で言うことちゃうねん笑。
―なるほど笑。お二人にはコント師というイメージがあります。コントに対するこだわりを教えてください。
長田 コントってなんでもできる感じがするんですね。別に喋らなくても、本人が出なくても成立する、その自由な表現が広がっているところが良いというか。
松尾 あとは2008年にキングオブコントの決勝に進出してから、コントをするコンビという印象がついたのも大きいですね。勝手にコントを頑張らないといけないと思って、思われてみたいな。
―ネタは長田さんが作られていますよね?どのように完成していくのでしょうか?
長田 俺が書いてきた台本見せて、合わせながら微調整をしていきます。
松尾 あとは僕が本番で黙ってアドリブ入れて、OKだったらそのままみたいな笑。
長田 なんで本番でやるんだっていう笑。いきなりぶち込むので、全然俺の表現したい感じと違うものになったりもします笑。雑味を入れてきたりするんですよ。
―松尾さんはなぜ本番で?
松尾 いや、こうは言ってますけど、ネタの中に遊びの部分を持たせてくれているんです。あと例えば、5分のネタだけど出番が10分の時もあって。そういう時は伸ばすしかないじゃないですか笑。あとは本番2人で、さあどうするかみたいな感じになります。
長田 まあそうですね、一番重きを置いているのが「楽しんでやる」って事で、その点では相方を笑わせようってことにベクトルが向いている時はありますよね。それでお互いが笑いあっていたら自然とお客さんも笑ってくれるというか。相方が何を持ってくるんだ!って部分を楽しんでいるのもあります笑。その方がリアクションもナチュラルになるので。良くも悪くも飽き性なので、同じネタでもコロコロ変えるんですよね、アドリブ入れることで。
松尾 ライブで「このネタやって」と言われて、その人は何年か前のそのネタを見て言ってるんですけど、今のバージョンでやったら「全然違う! これじゃない!」って言われたり笑。
―コントの話をお伺いしてきましたが、Rー1の決勝に長田さんが進出されていたり、松尾さんのIKKOさんのモノマネが話題になったりしていますよね?ピンの仕事について考えているところをお伺いしたいです。
長田 こんなこと言っちゃアレですけど、2人ともどちらかというとピンでもできるタイプだと思います。ただきちんとコンビとしての核はあるので各々がやりたいことやっても成立するというか。なかなかいないコンビですね笑。
松尾 確かにそうですね。
長田 いやお前が否定しろや!笑。まあ、結果的にコンビの仕事に繋がればとは思ってます。モノマネに関して言えば、やり続けてきて凄さを改めて感じてます。やっぱりフォーマットを既に皆知ってるのでそこに合わせていくというのが、1から知名度を構築するのとは違うので、楽というよりは強いなと。即戦力になるというか。
―確かに、IKKOさんはあまりもう他の人が真似できない感じもありますよね。
松尾 それを作れると良いですよね。あとは僕のことを知らないけど、IKKOさんのモノマネやってる人は知ってる人も増えて。それで、チョコレートプラネットの人だったんだ!となる。そういうのが理想ですね。
―それこそコンビの仕事に繋がっているんですね。話は変わりますが、チョコレートプラネットさんの重要な要素に小道具があると思っているのですが、小道具へのこだわりを教えてください。
長田 元からモノを作るのが好きで、最初は衣装を自分達で作っていて。買うより作った方が安上がりという理由でですが。それがまあ段々とネタにマッチしてきて。いつのまにか自分達の色になっていきました。そこはこれからも伸ばしていきたいですよね。
―小道具ありきでネタを考えるんですか?
長田 ネタ先行も小道具先行もあります。例えば、ポテチのネタはネタを思いついて、実際リアルにポテチを開ける業者はどんな道具持っているかを考えながら作った小道具ですね。サンダルのネタは、小道具からですね笑。あの形を思い付いて、こんなサンダルあったら気持ち悪いし面白いなと思って、ネタを作っていったって感じですね。
―松尾さんは小道具を自分の中でどう捉えていますか?
松尾 あんまり何にも思ってないですね笑。
長田 思え笑。
松尾 いや、まあ凄いですよね。笑。例えばサンダルは、ネタ合わせするまではなんか作ってんなと思ってて、最初履いた瞬間のリアクションは本当にコントのリアクションだったんですよね。
長田 その最初のリアクションは大事にしていますね。
―KOK(6月に開催された小道具を使ったネタをしている芸人を集めたお笑いライブ)を開催するのはどういう意図があるんでしょうか?
長田 もっと小道具っていう芸がジャンルになったら面白いなと思っていて。コント、漫才、ピン、歌ネタ、小道具、みたいな。それぐらいのカテゴリーだと思ってるんですよね。ただKOKをやるにあたって芸人を探したんですけど、まあ少ないので。もっと広がっていけば凄い小道具も出てきて面白いだろうなと思いますね。
―なるほど。現在、YouTubeで精力的に動画をアップされていますが、始めたきっかけは何だったのでしょうか?
長田 自分達で新しいものを始められないかなと思って。結構色々VTRとか作ってて、溜まってたんでそれを出す時にYouTubeがうまくハマった感じです。
―6秒でピザを作る動画が好きです笑。絶対無理だろと思って見始めるのが面白いですよね。
松尾 でもなんかちょっとできそうな気もする感じというか笑。行けんのかなって思わせる感じが良いんだと思いますね。
長田 水曜日に配信している5分ラジオは単純にラジオをやりたかったので、YouTubeで始めちゃおうとなった感じですね。結局、好きなことをやってるのがすごく楽しいんです。
―ここで、漫画についてもお伺いしたいなと思っています。ヤングジャンプって読んだことはありますか?
長田 ヤンジャンの作品はめちゃくちゃ読んでますよ。単行本で一番買ってるのがヤンジャンだと思いますね。
松尾 キングダムはよく聞くなあ。
長田 ずっと面白いのが本当に凄いなと思いますね。50巻までずーっと。面白いとはいえ波があるもんじゃないですか、漫画って。キングダムは波がないんですよね。
―確かにそうですね。長田さんはゴールデンカムイもお好きだとお聞きしました。
長田 まず題材が素晴らしいなと。どっからこの題材を持ってきたんだろうと思いますね。あとは、癖になるキャラを生み出すのが凄いなと思います。言い回しとかもですね。みんなが真似したくなるワードを生み出して、流行りみたいなものを作れればいいなとコントを作っていていつも思っているので。

―松尾さんはどんな漫画がお好きですか?
松尾 バスケをやっていたので、バスケ漫画は好きですね。スラムダンクも買って読んでいました。ただ僕、漫画に色を塗っちゃうんですよね笑。
長田 怖っ!めちゃくちゃやな笑。
松尾 単行本に油性ペンで塗っちゃうんですよね。そうすると裏に滲んじゃうんですよ笑。
長田 意味がわからない笑。
松尾 例えば、湘北だったら赤とか。
長田 せめて色鉛筆で塗れよ笑。
―色を塗った単行本を読み返しはするんですか?
松尾 いや塗ったら終わりですよ笑。
長田 なんだよ、なんで塗ったんだよ意味がわからない。怖いわ。
松尾 もう、読みまくって読みまくって最後の楽しみが塗る。みたいな笑。
長田 どういう遊び方してるんだよ笑。
―それはいつ頃の話ですか?
松尾 小学生。いや中学の時もやってましたね笑。
長田 狂気だよ笑。
松尾 バスケ部だったんで、スラムダンク読んで、プレーするじゃないですか。そしたら全然上手くいかないんですよ。天才だなとおもいますね彼らは笑。
長田 三ヶ月ぐらいの話やもんな。
松尾 そう、三ヶ月なんで俺は何にもできなかった笑。あとは何番の背番号が欲しいかとか話してましたよ。やっぱり10番が一番かっこいいですよね。

―芸人として漫画家さんに思うところは何かありますか?
松尾 父親が先生と付けて良いのは漫画家だけだと言ってました。で、手塚治虫先生だけ大先生をつけろと笑。当時、何言ってんだこの人と思ってましたけど、それくらいリスペクトされるべき人達だなとは本当に思いますね。
長田 凄いですよね、毎週ですもんね。週一でネタ作れって言われてもこんなクオリティでできないですからね。
―ものを生み出す、大変さをわかっていらっしゃるからこその説得力がありますね。
長田 ほんとに僕なんか思い付かない時は何も思い付かないんで、気が狂いそうになりますからね笑。
松尾 そう言う状況の時の話はこれだったとか聞いてみたいですよね。
長田 確かにね、どうしてもなんも出てこねぇなあって時のね笑。
―個人的に、どちらの職業も世間の評価と常に戦っている印象があります。
長田 あー確かにそうかもしれないですね。自分から作り出してるものなので全部の責任が自分にあると言うか。例えば役者さんって、脚本家さんが作ったものに対して芝居をするわけで。勿論芝居の大変さもあると思いますけどね。やっぱり担ってる範囲は全然違うのかなと。
松尾 あと皆、大好きなものなんだと思います。漫画もお笑いも。子供の頃から見てきて、目が肥えてたりするから色々と思うところが出てくるというか。見てくれる有難さは勿論ありますけどね。嬉しいです。批判されて一人前だと思いますし。
長田 本当にそうだと思いますね。それだけ人の目に付くからこそ批判されるので。とはいえ、めちゃくちゃ腹立ちますけどねぇ笑。うっせぇ!と思いますよ笑。
松尾 じゃあ見んな!!って笑。まあそれをエネルギーに変えてやっていくんですけどね。
―最後にこれからの展望というか目標を教えていただきたいです。
長田 勿論テレビのレギュラーを持ちたいとか思いますけど、この業界全体が結構いっぱいいっぱいになってきてる感じはするので、それプラスαとして自分達で新しいコンテンツを作って発信できたらなと思いますね。
松尾 売れて漫画になるようなコンビになりたいですね。たまにあるじゃないですか、芸人物語みたいな笑。あれになったら最高ですね!その時は是非!!宜しくお願いします!

2005年にNSC東京校11期生として卒業後、小道具なども駆使した独特のコントで人気を博し、「キングオブコント」の2008年、2014年ファイナリストに。
プロモーション情報

そんな彼らの最新のベストネタが、DVD「チョコレートプラネット vol.2」で堪能できます!
現在は、松尾のIKKOモノマネや、自身で考案した「U.S.A.ゲーム」などでブレイク。
毎週月曜22時に、YouTubeチャンネルで5分ラジオ「チョコプラのラ」を配信中。
https://www.youtube.com/channel/UCpCesuCH4UxIcy65gSrC0Pw