人気アニソンクリエイター、アニソンシンガーの魅力に迫る三週間!
第二回目は、弱冠15歳でプロデビューを果たし、今なお成長を続ける若き天才アニソンシンガー鈴木このみさんが登場です!
鈴木このみ PROFILE
1996年11月5日
趣味:料理、Vlog鑑賞
特技:タップダンス
代表曲:「This game」TVアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」OPテーマ
「Redo」TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」前期OPテーマ
―今週は、人気アニメ『ノーゲーム・ノーライフ』のオープニングテーマ「This game」でお馴染みの鈴木このみさんが登場です。
まずアニソン歌手を目指したきっかけを教えてください。
鈴木◇もともと歌手にはなりたかったので、ボイトレ、ダンス、ミュージカルをやったり、路上ライブを行ったりしていました。その中でアニソン歌手を目指すようになったきっかけは、中学二年生の時(当時14歳)に『マクロスF』というアニメを見たことです。このアニメは、歌、戦闘機、ストーリーといろいろ楽しめる要素があるアニメなんですが、私は歌の部分に惹かれました。その時初めて、キャラクターが歌ったりすることやアニソンというジャンルを歌う人がいることを知りました。
―その後、十五歳という若さでプロの世界に入り、数々の人気アニメの主題歌を歌ってきたわけですが、ご自身が主題歌を歌う作品の事は意識されますか。
鈴木◇意識しますね。アニメの原作は全て目を通すようにしていますし、アニメの世界観を把握する事は自分の中で凄く大事にしています。そもそもアニメに沿わないと、いい楽曲にはならないとも思っています。ただ、自分の気持ちも五割は絶対に入れるようにしています。私はアニメの主人公じゃないですし、自分の楽曲に説得力を持たせるという意味でも必要だと思っています。
―昨年アニメ『LOST SONG』にて声優として初主演を飾りました。演じる側の経験が、アニソンを歌う側に活かされていたりしますか。
鈴木◇活かされていると思います。『LOST SONG』の声優をやるに当たり、そのアニメの監督に一年ほど演技レッスンをして頂いたんです。最初は、「役になる前に、まず自分の感情を解放していない」と言われました。あるとき、手叩いた瞬間に「怒ってください」って言われて、「うるさい!」「うるさい!」と叫ぶというレッスンをやっていたんです。そのとき急に「こういうことなんだ」って、ふっとわかる瞬間があったんです。おそらく役としてではないんですが、自分の怒りという感情をスムーズに吐き出せた感覚がありました。言葉にするのは難しいですけど、「演じるというのも歌うというのも、きっとこういうことなんだろうな」っていうのが感覚的に分かった感じがしたんです。それ以降、アニソンを歌うことがもっと楽しくなりました。
―自分の感情を以前よりうまく乗せられるという感覚ですか。
鈴木◇そうですね。余計なものを考えずに、思ったことをストレートにぶつける感覚です。それって年々難しくなっていくと思うんです。いろいろなことが考えられるようになるので。例えばMC一つ取ってみても、「自分が今このタイミングでこれを言うと、お客さんを不安にさせちゃうかな」みたいにいろいろ考えてしまって、表現の幅が狭くなってしまうんです。でも『LOST SONG』以降は、より自分に素直に、歌を届けられるようになったと思います。
―自分の感情を乗せるという意味だと、大阪で家族と暮らしていた頃と、東京で一人暮らしを始めて、何か変化はありましたか?
鈴木◇ありますね。東京に来てから一人でいる時間が増えて、自分のことをよく考えるようになったので、曲にもっと寄り添えるようになったと思います。大阪に住んでいた頃は、打ち合わせも東京で大人たちが全部やってくれて、私は目の前にあるものを全力でやることが多かったです。でも東京に来て、二十歳になって、色々なことを自分で決定できるようになっていきました。それもすごく大きかったと思います。
―ご自身の楽曲、ライブをより良くするために、何かしていることはありますか?
鈴木◇例えば、ライブが近くなると、寝る前に脳内ライブをやったりします。ライブ前は、歌よりMCのことを考えていることの方が多い気がします。このタイミングでこれを言おう、あれを言おうみたいな、大まかなことを決めていくんです。自分で考えておいて、泣いちゃうときがあるんですよ(笑)でもそういうときはいつもいいライブができるイメージがあります。
―脳内ライブっておもしろいですね。ファンの反応もイメージするんですか?
鈴木◇めっちゃ考えます。「ここでファン泣く」みたいな。(笑)
―結構当たるんですか?
鈴木◇いや、全然当たんないです(笑)実際のライブでは、自分だけ感極まりそうになることもあります。でもすごく温かいお客さんが多いので、自分もストレートに言葉を投げかけられているのだと思います。
―ちなみにどれぐらいの時間、脳内ライブを繰り広げているんですか。
鈴木◇まちまちですね。三十分ぐらいでパッと終わるときもあれば、二時間ぐらいずっとやっているときもあります(笑)
―二時間脳内ライブをするというのは凄い集中力だと思います。ここで話が変わるのですが、ZAQさん(先週掲載)から預かっている質問があります。どんなジャンルでも歌いこなせる鈴木さんが、新しく挑戦したいジャンルはありますかと仰っていました。
鈴木◇11月6日発売のニューアルバム『Shake UP!』の中に、少しアイリッシュ音楽を取り入れた楽曲が入っていて、ずっと挑戦したいと思っていたジャンルの楽曲なので、ぜひ聴いてみてほしいです。
―なるほど、ありがとうございます。では逆に大石昌良さん(次週掲載予定)に何か一言頂けますか。
鈴木◇数多くの楽曲を作っていく中で、「曲が似たり、ネタ切れになることはないんですか。」と訊いてみたいです。
―ありがとうございます、聞いておきます。では最後に、先ほど少しお話にも出たニューアルバムの発売と、ツアーに向けて意気込みをお願いします。
鈴木◇11月6日にニューアルバム『Shake UP!』を発売します。
『Shake UP!』は、いろいろな楽曲を混ぜ込んだという意味もあるんですが、それだけじゃなくて、「革命」とか「大改革」という意味もあります。だから聴いていてハッとするような、驚くような楽曲もたくさん入っていると思います。おもしろい楽曲揃いなので、楽しみにしていてください。
あと、そんなアルバムを引っ提げて、アジアツアーも開催します。海外だけじゃなくて、日本各地も周りますので、ぜひ遊びに来て欲しいと思っています。去年ソールドアウトした場所は、前回よりもキャパが広くなっているんですが、一応早めにチケットをゲットして、遊びに来てもらえればと思います!
―ありがとうございました!
鈴木◇ありがとうございました!
INFORMATION
公式HP:http://konomi-suzuki.net/
公式SNS:https://twitter.com/suzuki_konomin
4thアルバム「Shake Up!」絶賛発売中!!